【完】好きじゃないもん!
最後の{ラ}の音で曲が終わった。
ぱちぱち・・・
さっきより大きい拍手と歓声が聞こえた。
「おー!2人ともお似合いだな。」
佳正君が送ってくれた歓声で顔が赤くなった。
でも、
「はぁ!?んなわけないでしょ。未優と直の方が似合うに決まってるでしょ。」
舞台のしたを見るとさっきの子がいた・・・。
仁王立ちをしながら私をにらんでくる。
未優っていうのか・・・。
そいえば直もさっきそう呼んでたっけ。
チクン・・・
胸が痛んだ。