【完】好きじゃないもん!


最後の{ラ}の音で曲が終わった。


ぱちぱち・・・



さっきより大きい拍手と歓声が聞こえた。



「おー!2人ともお似合いだな。」

佳正君が送ってくれた歓声で顔が赤くなった。




でも、

「はぁ!?んなわけないでしょ。未優と直の方が似合うに決まってるでしょ。」



舞台のしたを見るとさっきの子がいた・・・。


仁王立ちをしながら私をにらんでくる。




未優っていうのか・・・。

そいえば直もさっきそう呼んでたっけ。


チクン・・・


胸が痛んだ。



< 93 / 239 >

この作品をシェア

pagetop