言霊(詩集)
冬の冷たさ



『冬の冷たさ』





舞い堕ちる…―
溶けて消えてく冷たさに…
僕は何を
視たのだろう…
音も色も奪われて
それでも僕は…
一体何に触れたのだろう…―

舞い落ちる…―
堕ちて空へと還る儚さに
僕はどうして
望んだのだろう…
空が灰色に染まり
涙は凍る中
それでも僕は…
一体何を信じたのだろう……―
決して溶けるコトのない
空の涙は永遠に……

―イキヲするコトさえ許サズニ―
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