イケナイ太陽

山城初鹿とシュトラウス

しかし……

これほど天気が良いとあいつを思い出す。



ありえねー程の晴れ男能天気野郎、



ヤマキ ハツカ
山城初鹿――…‥



山城は情報班の班長で、今回の佐伯粧祐の資料を集めたのもこいつだ。


何故かいつも着物を着てて、腰には木刀。

黒髪長身、甘党の餡蜜好き。
んでもっていっつもニコニコしてて……

言うならば腐れ縁ってやつなんだが、はっきり言って‘殺し屋’という言葉が心底似合わないやつだ。

まぁ、情報班だから直接殺しに繋がってるわけじゃないが…、あんなやつに班長が勤まるのかと思う。


なのにしっかり勤まってるのがむかつく!

俺より頭良いのもむかつく!

人数の少ない突撃班の長(俺)だって結構大変なのによ…………



とにかく、
あいつがどこかに出掛けると言うと必ず晴れるんだ。


ちょうど今日みたいな雲一つない青空のように。


……待てよ?


って事は滅多にシュトラウス本部から出ないあいつが今日は外に出たんじゃないか?


どうせ情報収集のためだろーがな。



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