イケナイ太陽
「はい。どなたですか?」
『宅配便で〜っす』
インターホンから漏れる声。
この声は男だな……
こんな陽気な宅配便なんてあんのか?
あやしい。
「はーい 今あけます」
「おいっ粧裕?ちょま………」
俺が待て と言う前に佐伯粧裕は玄関のドアを開けていた。
人を信用しすぎだ こいつ!
だから俺みたいな奴にすぐだまされ…………まあ、それはおいといて。
ガチャ
「ちわ――――す」
「「………………は?」」
そこには着物を着た男が二人。
しかも深々と笠をかぶっている。
どーみても『宅配便の人』なんかじゃない。
「(!!………まさか…)」
バサッ