イケナイ太陽
〜粧祐side〜



バサッ

「(〜〜〜〜!?)」


饗庭が宅配便の人に急に殴りかかって

宅配便の人はそれを速やかに避けて

次に宅配便の人が体制を整えた時には

饗庭はもうその人の目の前にいて

蹴りをいれようとしたら
また避けられ………




そんなすごいスピードの戦いが、目の前でおこってる。


何やってんの………饗庭?

到底普通の高校生にはできないような戦い方をしてる。



饗庭、やだよ

饗庭………



昔にも似たような光景を見た。

そん時は今のような戦いじゃなく、銃の撃ち合いで。


私がただ呆然と見ている間にいつのまにか終わってて


目の前にはたくさんの死体と血の海が広がってた。




“役たたずなゴミだな”


嫌だ
嫌だ


もうあんな地獄、見たくない


助けて…………饗庭…………







「後ろ下がってろ 粧裕。」






遠くで聞こえた饗庭の声。
でもその目は私に向けられる事なくただただ相手を睨んでる。



「意味分かんないよ 饗庭………」




また宅配便の人が腰の刀を抜いて饗庭に襲い掛かって来た。


饗庭はす素早く避けて宅配便の人の後ろに回って



「………ぁ。」



笠をとった。



「俺の勝ちだなあ、山城。」



饗庭の目はまるでさっきの戦いを楽しんでいたみたいに怪しく光っていて。



ねえ饗庭?
あなたは………何者なの……?




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