イケナイ太陽
「……………だりぃ」
今日は日曜日で、粧裕とのデートもなく、俺はヒマしていた。
佐伯粧祐の性格が、与えられた資料とは全く違ったために俺の計画は丸つぶれ。
しかもあいつの奇想天外な行動に俺の方が振り回されてる。
この際、シナリオなんて考えないで俺の頭だけで作戦を実行しよう。
そう考えた俺はもうする事がなく、ただただ暇なだけだ。
しょうがない。
「……………佐伯粧裕の家でも行くか。」
日曜日で、梅雨の時期だというのに空には雲一つない青空。
あいつの事だ。たぶん家で呑気に昼寝でもしているだろう。
確か………佐伯粧裕の家は学校から徒歩10分ぐらいの場所にあったな。
歩いて行くか。