【短編】恋人…?


「って女子はスカートだし越えられねぇよな…」


あっ…自分でも忘れてた!


「う〜ん…あっ、そうだ!」

彼は何か思いついたのかと思うと、もう一度門に登って門の上で止まった。


「はいっ!」

声がした方を向くと、彼が手を差し伸べていた。


「えっ?なに?」

「俺に捕まって!門の上に引っ張るから!!」


「えぇ…」


そんなこと出来るの?って思いつつ、彼の手を掴んだ。


グイッ!!

「よっ…と!」

「きゃっ…!」


体がフワリと浮いた。


「ほらっ!上に登れただろ!」


またニコッと微笑まれて顔が赤くなる。





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