【短編】恋人…?
ヒョイッと軽く門の上から降りた彼は…
「ほらっ!降りて来いよ!」
降りて来いって…
高くて降りられないよぉ…(泣)
「あれっ?もしかして降りるの怖い?」
高さが怖くて声が出なくて、首を縦に振る。
「じゃあ、んっ!」
彼は手を広げてる…。
えっ…
もしかして……
胸に飛び込めってこと!?
「ムリムリ!」
「なんで…?」
「だって恥ずかしい…」
小声で彼に言うと、彼は真っ赤にしながら、
「ご、ごめん…、俺あんまりこういうこと気が利かなくて…」
「うんうん!全然大丈夫だよ!」