年上ヤクザ
「…………………
俺の両親が経営してるんだ。」
へっ…?
「両親が…経営してる?」
頭の中が混乱しない訳がない。
「あぁ。
だから、偶々会いに行っただけだ。
それに…お前に不満なんてない。」
私は馬鹿だ。
「…ごめんなさい。」
貴方を信じれなくて。
「大丈夫だよ。
でも…
我慢の限界かな。」
我慢の限界?
どういうことだろう?
私は首を傾げた。
「はぁー。
あのさ…今度、旅行行かない?」
突然、亮から言われた。
旅行…?
「やったー!
本当に?」
「嘘はつかない。」
私は飛び上がった。
初めての旅行。
「春。」
「何?」
「友達も。中津さんも!皆で行きたい!」