年上ヤクザ
「きたのか!」
「ぃゃ…」
「声ちっさい!きたんだな。
中津と話してくる。」
「あっ、いや…きてない。」
「きてないのか?」
「…きたよ。
でも…あの笑顔見たらって!
今、旅行の話!」
私は無理矢理話をずらした。
「………………」
「何よ、その目は!
…今は亮が好きって言ってるじゃん。」
「わ、分かった!だからそんな顔するな。
冗談だよ。
分かったから。4人で行こう。」
「…本当に?」
「あぁ。」
その言葉を聞いた瞬間、私の顔は輝いた。
「やったー!」
私達が話していると…
コンコン。
「若頭。修と裕也が話したいそうです。」
扉の外から中津さんの声がした。