年上ヤクザ
まだ男の人に対しての恐怖心は消えていない。
「……ごめんなさい。お願い…殴らないで」
私はその人に対して必死に謝り続けた。
しばらくして…
「…おい、車に戻ってろ。」
その人が静かに言った。
全員が車に戻ったのを確認してその人は私に優しく話しかけてきた。
「大丈夫だ、安心しろ。俺はお前の見方だ。」
その言葉を聞いて私は顔を上げた。
そこには…
とても優しく温かい笑顔があった。
不覚にも私は安心してしまった。