年上ヤクザ
「はい。
若頭を突き放す嘘です。」
俺を…突き放す?
‘大嫌い’。
「セレナさんは…若頭を…片桐亮を救うために、自分を犠牲にしたんです!
本当の心を隠して…。」
本当の心を隠して…?
「若頭を愛している。と言うことです!」
俺を…愛してる。
「…いいんですか!
今、セレナさんは片桐亮が迎えに来るのを待ってます!」
待ってる。
俺は決心した。
「…中津、山下組に乗り込むぞ。
若い衆を集まるだけあつめろ!」
セレナを迎えにいく。
「…はい!若頭!」
中津は嬉しそうに部屋を出ていった。