年上ヤクザ
~春日セレナ~
あれから一週間。
私の頭の中はずっと亮でいっぱい。
「セレナさん。」
山下組の人は私をセレナさんと言う。
片桐組の人に言われた感じとは全然違う。
「はい…何ですか?」
「組長がお呼びです。」
組長か…。
ガチャ。
「失礼します。」
「よぉ。そろそろ本当に一緒に寝ないか。」
一緒に寝る…。
私の…初めて…をこの人に。
「セレナ…片桐組がどうなってもいいのか?」
片桐組…?
「お前の体を俺に渡せばいいだけだ。」
私の…体。
「…分かりました。」
片桐亮が…救われるなら。
「おい!今からベッドにいく。
外を見張れ。」
山下久信はそう叫んだ。