年上ヤクザ
「できるものなら、片桐組を壊してみろ。」
私の大好きな人の声が聞こえた。
「なっ…!お前…どうやって…。」
山下久信が焦っている。
私はそっと目を開けた。
目の前に…私の大好きな背中があった。
「亮…?何で。」
「セレナ…ありがとうな。
もう…大丈夫だから。」
振り返らずに亮が言った。
「ふぅー。山下組は簡単に倒れますね。」
中津さん…
「本当に。俺でも楽勝♪」
修さん…
「お久しぶりです、組長さん♪」
裕也さん…
「セレナさん、今日は唐揚げですよ!」
キチさん…
扉の所には頬にかすり傷をつけた4人の男が立っていた。
もう、会えないと思ってた。