年上ヤクザ
「…お前ら…」
山下久信が後ろに下がっていく。
その分、亮が前にいく。
「山下、よく聞け。今の立場は、俺とお前、どっちが有利だ?
こっちは全員合わせて5人。
お前は1人だ。」
そんなの、圧倒的に片桐組が強い。
「…今、謝ったら許してやる。
5秒以内だ。
5
4
3
2
1
」
「本当にごめんなさい!」
山下久信は土下座をして謝った。
「分かった。じゃあ、今後片桐組にもセレナにも 関わるな。」
それだけ言って亮は私の元にきた。
「悪かった。帰ろう、セレナ。」
私は何度も頷いた。
目に涙を浮かべて…。