年上ヤクザ
亮が好き
あの後、私達は片桐組に帰ってきた。
車の中では修さんと裕也さん、キチさんが雰囲気を盛り上げようとしてくれた。
その優しさが私は嬉しかった。
ガラガラッ。
「「「ただいま~」」」
家に入るなり例の3人が明るい声で言った。
その瞬間…
「「セレナさんは?!」」
全員がリビングから一斉に出てきて、叫んだ。
「…ただいま。皆…」
私が言うと…
「セレナさん!」
「待ってました!」
「セレナさんにジュースあります!」
皆が笑顔で言ってくれた。
嬉しくて、私も自然と笑っていた。
「「お帰りなさい!」」
皆も笑顔で言ってくれた。
その笑顔を見て、
私の居場所を見つけた気がした。