年上ヤクザ
―――――…。
「セレナさん、お帰りなさい。」
その日の学校は終わった。
校門を出ると修さん、裕也さんが車の外で待っていた。
「今日は中津さんは来ないんですか?」
いつもの送り迎えは中津さんが担当だ。
「あぁ、今日はちょっと気分が悪いらしくて…」
「へぇーそうなんですか。」
珍しいな。
「セレナちゃん…セレナさん、帰りましょう。」
「裕也さん、セレナちゃんでいいですよ?修さんも。」
私は微笑んだ。
「…いや…」
「春日セレナからの命令ですよ?」
「「ありがとうございます。」」
私は車に乗ろうとした…
「春日さん!」
突然私は名前を呼ばれた。
振り返ると…