年上ヤクザ
「セレナちゃん、帰るよ。」
修さんが私を呼んだ。
「はーい!
じゃあ速見さん、今日は本当にありがとうございました。」
そう言って車に乗り込んだ。
窓の外にいる速見さんを見ると…
優しく温かい笑顔だった。
「ただいま。」
あの後、すぐに私達は片桐組に帰った。
すると…
「ゴホッ、ゴホッ…お帰りなザい。」
中津さんが布団にくるまりながら玄関に来た。
「中津さん、大丈夫ですか?
声もガラガラじゃないですか!
行きましょう。」
私は無理矢理、中津さんを部屋に押し込んだ。
「ちゃんと寝てくださいね。」
私は最後に念を押して、リビングに戻った。
「セレナ、話がある。」
リビングに入ってすぐに、亮が怖い顔できた。