年上ヤクザ
今日は文化祭か…。
学校に着くと人で敷地が埋めつくられていた。
その中に入って行こうとすると…
「片桐亮!」
突然フルネームで呼ばれ、半分キレながら振り返ると…
「圭介か…?」
息が上がっている圭介がいた。
「お前…セレナと別れたのか?」
「…あぁ…。」
「何で…!今セレナが…山下組に誘拐された。」
その言葉を聞いた瞬間、俺は圭介の胸ぐらを掴んでいた。
「どういうことだ!」
「…それは…こっちのセリフだよ。
俺はお前を信じてた!アイツに…光を見せるって。
なぁ、片桐。
セレナが嫌いか?アイツは…ずっと一人だった。
お前と出会って…セレナは本気で笑ってた。」
圭介が泣き崩れた。