年上ヤクザ
「「若頭!お帰りなさい!」」
また…怖い男の人達が亮さんに頭を下げた。
「…中津。」
亮さんが言うと、車の中から男の人が一人出てきた。
かっこいい。
全部の顔のパーツが整っていた。
身長が高く、モデル並だった。
「…セレナ?」
「…………。」
「セレナ!」
「はい!」
私は中津と呼ばれたその人に見とれていた。
「…中津、この挨拶を止めさせろ。」
亮さんは中津さんに言って、私の手首を掴んで家の中へ入って行った。