年上ヤクザ
「やったー!嬉しい!」
テンションが上がらない訳がない。
「4人で行くでしょ?」
「いいよ。」
「じゃあ…旅館がいいし、プールも行きたい!」
いつも雑誌を見ているからか、私はだんだんと詳しくなっていた。
プルプル…
その時、私の携帯がなった。
「もしもし?」
「あぁ、俺。」
「…圭介?」
電話の相手は圭介だった。
「あぁ…あのさ、林檎好きか?」
「うん!大好きだよ。圭介は?」
「俺も好きだ。」
「どうしたの?いきなり。」
「…おすそ分け?」
「本当に?」
「あぁ、羽鳥公園に来て。」
羽鳥公園とは、学校の近くの公園のこと。
「いいよ。今から行くね?」
プツッ。