年上ヤクザ
電話は圭介からあっさり切られた。
「亮、今から…」
電話を切って、後ろを向くと…
「大好きって何?」
亮が冷たい瞳で私を見ていた。
「亮…?」
「…大好きって何だよ!」
バンッ!
亮が近くにあった机を蹴り飛ばした。
「キャッ…亮」
私は目を瞑っていた。すると…
ドサッ。
「キャッ。亮?」
私は押し倒された。
「…大好きって何だよ…」
亮がそう言って私の首に顔を埋めた。
「…イヤ!」
「…るせぇ」
「えっ…?」
私は涙目で睨んだ。
「うるせぇ!」
「キャッ!イヤ!」