年上ヤクザ
「「………」」
この状態…怖くない訳がない。
私達は固まっている。
場所は女子更衣室。
男がいるはずがない場所。
「なぁ、何か言えよ。」
「そうだよ。それにしても…二人とも可愛いねぇ」
グイッ
私はいきなり男に抱き寄せられた。
「…ちょっ…離して!」
それには、もちろん抵抗した。
「いいじゃん♪遊ぼうぜぇ♪」
「イヤ!」
その男が私の胸を触った。
「止めて!キャッ!」
その時…
ガチャッ。
「セレナ…」
扉が開き、愛しい人の声が後ろから聞こえた。
「…おい、何してる。」
ワントーン低くなった亮の声が聞こえた。
「…何だよ、てめぇ。邪魔すんじゃねぇよ!」