年上ヤクザ
私を抱きしめていた男が亮を殴ろうと、私をはなした。
…瞬間。
バキッ。
「…亮!」
亮が殴られて倒れる姿が頭に浮かんだ。
急いで私が後ろを向くと…
「――……!!」
「うっ…!」
男が頬を押さえて倒れていた。
「…亮…」
ギュッ
「セレナ…よかった。」
亮が私を力強く抱きしめた。
「…中津。」
亮が私を離して中津さんを見ると、中津さんが春を抱きしめていた。
「セレナ…男子更衣室で着替えるぞ。」
亮が私。
中津さんが春を連れて、更衣室を出た。
…それをあの男達が見ている何て思いもしなかった…