年上ヤクザ
…亮…助けて
私はそんな思いを言った。
携帯はまだ見つかっていない。
そして…私は叫んだ。
「…亮…亮!!
助けて!!」
「…痛って…おい!調子乗んな!」
さっき私が突飛ばした男が車から降りてきた。
「…はっ?セレナ…今何処にいる!」
携帯からは亮の声が聞こえる。
「…おい、コイツ…携帯持ってるぞ」
車から降りてきた男がそう言った。
「セレナ…お前…何処だ!」
その時…亮が携帯から叫んだ。
…気づかれない訳がない。
「…お前!何、電話してんだよ!!」
車から降りてきた男が叫んだ。
バキッ!
その瞬間、私の頬に痛みが走った。