年上ヤクザ
…でも…携帯だけは離さなかった。
だって…
今…たった一つの亮との繋がりだから。
だから…
「亮…ありがとう。
さよなら…」
プツッ、ツーツーツー。
電話が…亮との繋がりが切れた虚しい音が鳴り響いた。
もう…これ以上…迷惑かけたくない。
でも…亮には…もう一回だけ…会いたい…。
神様…。
もう一回だけ…私の願いを叶えてください。
亮に…会いたい。
会って、ありがとうを言いたい…
だから…何も怖がらない。