年上ヤクザ
…私は今まで人を愛すること。
自分を好きになること。
自由に生きること。
そして…
笑うこと。
全てを忘れていた。
笑うことのできない人生。
でも、亮に会ったあの瞬間…私は心が暖かくなった。
氷が溶けだした。
ずっと鍵を掛けていた部屋を開けてくれた。
「亮…会いたい…」
だから…
「殴っていいよ。」
男達に言った。
「気がすむまで殴っていい。」
今、逃げ切ることなんて出来ない。
だから、私は戦うことを選んだ。