年上ヤクザ
「じゃあ…亮?
ありがとう。」
私は戸惑いながらも言った。
「……早く支度しろ。」
少し顔を赤くしながら亮さん…亮が言った。
「中津、車を出せ。」
「はい。」
私が支度を終えると何処からともなく中津さんが現れた。
そして、私達はショッピングモール的な所に着いた。
中津さんは車の中で待っている。
「うわぁー感動!」
「何故だ?」
「私…借金取りが怖くて外に出られなかったの。初めて来たから…。」
「セレナ…。」
「女の子多いね。」
私は話を逸らすために話題を変えた。
「あぁ。だな。」
女の子達は皆亮さん…亮を見て顔を赤らめている。
ズキッ。
私の心が痛んだ。