年上ヤクザ
カチャ。
「その女を離せ。」
私は涙を流しながら顔を上げた。
「中津さん…。」
「「うわぁー!助けてくれ!」」
男達は叫びながら走って行った。
「セレナさん。大丈夫ですか?」
中津さんは銃を片手に私を抱きしめた。
「中津さん…。」
「セレナさん、震えてます。」
私は中津さんの腕の中で泣き続いた。
「セレナさん、落ち着きましたか?」
しばらく泣き続けて、私は頷いた。
「じゃあ、買い物しましょう。」
中津さんは私を立たせてくれた。
「ありがとうございます。中津さん。」
私は少し微笑んだ。
「綺麗…。中津さん!見て!」