年上ヤクザ



カチャ。


「その女を離せ。」




私は涙を流しながら顔を上げた。











「中津さん…。」


「「うわぁー!助けてくれ!」」


男達は叫びながら走って行った。


「セレナさん。大丈夫ですか?」


中津さんは銃を片手に私を抱きしめた。


「中津さん…。」


「セレナさん、震えてます。」



私は中津さんの腕の中で泣き続いた。














「セレナさん、落ち着きましたか?」


しばらく泣き続けて、私は頷いた。


「じゃあ、買い物しましょう。」


中津さんは私を立たせてくれた。


「ありがとうございます。中津さん。」


私は少し微笑んだ。







「綺麗…。中津さん!見て!」














< 42 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop