年上ヤクザ



私は昨日会ったばかりのヤクザをいつの間にか…



「好きなんだ。
亮のことが…。」



優しく温かい笑顔の虜になっていた。



「……俺は諦めない。セレナは絶対に俺に惚れさせる。」



圭介はそう言って亮を一発殴って行ってしまった。


「亮っ!大丈夫?」


私は圭介を追いかけるよりも、倒れた亮の元に駆け寄った。



「…っ。あぁ、大丈夫だ。セレナ…」


「よかった…。亮。」

私は涙を流していた。

「若頭、セレナさん中へ。」


中津さんが亮を立たせた。




「「若頭!大丈夫ですか!」」


家に入ると皆が声を揃えて言った。


びくっ!

私は怖くて震えた。



「中津。止めさせろと言っただろ。」


「はい。申し訳ありません。」














< 46 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop