年上ヤクザ
私は昨日会ったばかりのヤクザをいつの間にか…
「好きなんだ。
亮のことが…。」
優しく温かい笑顔の虜になっていた。
「……俺は諦めない。セレナは絶対に俺に惚れさせる。」
圭介はそう言って亮を一発殴って行ってしまった。
「亮っ!大丈夫?」
私は圭介を追いかけるよりも、倒れた亮の元に駆け寄った。
「…っ。あぁ、大丈夫だ。セレナ…」
「よかった…。亮。」
私は涙を流していた。
「若頭、セレナさん中へ。」
中津さんが亮を立たせた。
「「若頭!大丈夫ですか!」」
家に入ると皆が声を揃えて言った。
びくっ!
私は怖くて震えた。
「中津。止めさせろと言っただろ。」
「はい。申し訳ありません。」