年上ヤクザ
亮の婚約者
「で、亮くんはどうしたいんだ。」
今私は襖の間から亮達のやり取りを見ていた。
私達はこの間お互いを理解し合った。
一週間後、今日亮は明菜さんに婚約破棄を申し込んでいる。
明菜さんは橋本明菜。橋本組の組長、流星の娘だった。
あの日以来、私は学校を休んでいる。
しかし、圭介から連絡はない。
「俺と明菜の婚約を破棄してください。」
亮ははっきりと言った。
「うむ…。明菜はどうだ。」
明菜さんのお父さんが聞いた。
「私は…いやぁ!片桐さんと結婚したいのぉ!」
明菜さんはそう言って亮に抱きついた。
そして…唇を近づけた。
キス…するの?
だんだんと距離が縮まっていく。
亮…見たくない!