年上ヤクザ
亮がはっきりと私を見て言った。
「大丈夫だよ。
亮は私を裏切ってない。
私ね、大好きだよ。」
私が言うと…
「セレナ…やっと気持ちがまとまった。
俺と…片桐亮と
付き合ってください。」
私が一番聞きたかった言葉を言ってくれた。
「…嬉しい。
よろしくお願いします。」
私は頭を下げた。
微笑み合ったが…
一つ気になることの答えを見つけてないことに気付いた。
「亮、何歳なの?」
私が質問すると亮が真顔になった。
「やっぱ、歳って大事だよな。
嫌わないでくれよ?
27。」
亮はそれだけ言って下を向いてしまった。
「何言ってるの?
歳で好き嫌いは決めないよ。
亮が好き。」
私は微笑んだ。