年上ヤクザ
私が二人の間に入ろうとすると…
「これはこれは…片桐さんじゃないか。」
借金取りの親分が間に入ってきた。
「あぁ、井原さん。」
亮と親分は笑顔で話している。
「うちのが何かしましたか?」
「俺の女を昔、殴ってたらしくてね。
怖がってるのにこいつらが触ろうとするんですよ。」
亮がそう言うと親分は深く頭を下げた。
私に…
「本当に申し訳ない。借金取りが暴力を…
すみません。
おら!てめえらも謝れ!」
借金取りの人達も私に謝ってくれた。
その後、用事があると言って借金取りは行ってしまった。
「亮…」
「あの会社…片桐組の下の会社なんだ。」
片桐組は日本で一、二位を争う大きいヤクザ。