年上ヤクザ
「…あーセレナ、ごめんな?遊ぼうぜ。」
その一言で私は…
「嫌だ!思い出した。絶対に私一人で帰る!」
また出口に向かって歩きだした。
「ちょっと待てっ!さっきは…何かイライラして。」
えっ…?どうして?
「お前さぁ、車の中で中津と話してたじゃん。」
亮は普段からあまり話さない。
だから私は中津さんと話していた。
「だからって…あんな言い方。」
また私は涙が溢れそうになった。
「…泣くなって!ほら、遊ぼうぜ。」
「………ぅん。」
流れに呑まれた…。
でも…
「…楽しーい!キャーo(≧∇≦o)」
女子高生が遊園地に来てテンションが上がらない訳がない。
「セレナ…落ち着け。」