年上ヤクザ
「無理ー!」
私はジェットコースターに3回も乗った。
そして夕方になり、最後に観覧車に乗ることにした。
「ハァー楽しかった!ありがとね、亮。」
人生初の遊園地は凄く楽しかった。
「俺も楽しかったから…。
あのさ…」
「何…?」
観覧車は頂上に近づいた。
「これ…良かったら着けて。」
そこには…夕陽に照らされた指輪があった。
そして、指輪には
~YOU MINE 亮~
といれてあった。
「俺とお揃い。」
そう言って見せてくれた指輪には…
~YOU MINE セレナ~
といれてあった。
涙がでない訳がない。
「ゥッ…ッ…。」
「泣くなよ。
ほら…右手だせ。」
私は泣きながら右手を出した。
「本物は左手に着けるから。」
そう言って亮は私を抱きしめた。
いつの間にか観覧車は頂上についていた。