年上ヤクザ
食器を台所に持って行って私は言った。
「セレナさんに手伝わせる訳にはいきません。」
「キチさんに相談があるんです。」
私は決心した。
今日見たことをキチさんに話そうと…
「あの…今日…亮が女の人とピンクの店に入って行ったんです。」
キチさんの動きが止まった。
「それは本当ですか?」
「…はい。悲しくて…」
「大丈夫ですよ。」
「えっ…?」
「若頭はセレナさんが大好きですから。」
「ですかね?」
「はい。お休みください。」
「ありがとうございます。」
キチさんと話して少し影がとれた。
その日は10時頃に寝た。
次の日は学校だったから。