年上ヤクザ
「キチさん、ご飯いりません。
友達と約束したので。」
私はそう言い残して家をでた。
そして私は行く。
あのピンクの店へ。
「お姉ちゃん、ウチの店おいでよ!」
「キャッ!」
今は夜。
私を誘う人はたくさんいる。
「反応が可愛いねぇ。おいでよ。楽しめるよ♪」
「…ちょっ!止めてください。」
この人、しつこい。
誰か、助けてよ。
グイッ。
「俺の女に何か用?」
そこにいたのは…亮。
ではなく、昨日の男の人だった。
「チッ。男持ちかよ。」
「…大丈夫か?」
その男の人が私に優しく話しかけてきた。
「はい…。ありがと…えっ?」
私が見たものは…ピンクの店に入って行く亮だった。