年上ヤクザ
修さんは私の手をひいて、お店の中へ入って行った。
「あの…私、片桐組に住んでるんです。」
「…片桐組?」
「はい。お兄さんにはお世話になってます。」
「そうか…。今日は、帰らなきゃだな。
また暇な時に俺を呼んでくれ。
これ…番号とメアド。」
お店に入って、中を案内してもらった。
「綺麗なお店ですね…」
「まぁ、ホストクラブはこんな感じだよ。
…一通り教えたし、帰った方がいい。」
まだいたい…。
あんな亮を見た後だから…。
でも、キチさんが心配する。
「はい。ありがとうございました。
今日…メールします!」
そう言うと修さんは優しく笑った。