年上ヤクザ



「もう…耐えられない。

これ…返す。」


私は指輪を亮に渡した。


「セレナ…まて!」






別れてください…。」


カラン。


亮の手から指輪が落ちた。


「セレ…ナ…嘘だろ?」



「…亮だけは信じてた。

私を救ってくれる。
光を見せてくれるって…


でも…もうタイムリミット。


私がピンクで働こうと勝手なの…。


別れてください…。

お願いします。


家も…出て行くから。」



「セレナ…頼む!」


「私…大好き。
でも…好きだから、辛かった。」


「セレナ…」


「バイバイ。片桐さん。」






ガラガラッ。


今…家を出た瞬間。

私の初恋は幕を閉じた。


大好きだったけど…
バイバイ、亮。













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