年上ヤクザ
修さんが涙を流しながら裕也さんに言った。
でも…
「…俺も…修をダチだと思ってた。
でも…俺にも家族がいる。
片桐組の若頭の女が目の前にいて何もしないことは出来ない。
修…本当のダチになりたかった。
お前を信じてたから…。
でも…悪い。」
そう言って、裕也さんは修さんを殴った。
「ウッ…裕也…」
修さんが目の前で倒れた。
「修さん!裕也さん、助けてください。」
私はあまり状況が分からなかったけど、修さんが倒れたことで少し理解できた。
「それは…できない。」
「裕也さん…仲間でしょ?」
「…おい、連れて行け。」
裕也さんが言うと、周りにいた男の人達が私を抑えた。
「イヤ!触らないで!」