年上ヤクザ



修さんが涙を流しながら裕也さんに言った。

でも…


「…俺も…修をダチだと思ってた。

でも…俺にも家族がいる。
片桐組の若頭の女が目の前にいて何もしないことは出来ない。


修…本当のダチになりたかった。
お前を信じてたから…。

でも…悪い。」



そう言って、裕也さんは修さんを殴った。


「ウッ…裕也…」


修さんが目の前で倒れた。


「修さん!裕也さん、助けてください。」


私はあまり状況が分からなかったけど、修さんが倒れたことで少し理解できた。




「それは…できない。」


「裕也さん…仲間でしょ?」


「…おい、連れて行け。」


裕也さんが言うと、周りにいた男の人達が私を抑えた。



「イヤ!触らないで!」












< 86 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop