年上ヤクザ
抵抗したけど、男の人達の力に勝てるはずがない。
「ちょっと!やっ!裕也さん…」
私は涙目で裕也さんを見た。
でも…裕也さんの目は修さんに向いていた。
そんなに悲しい顔するなら…
「何で修さんを殴ったの?」
「……ずっと仲間だった。でも…俺は片桐組のライバル、山下組の組員。
片桐組の若頭の女が目の前にいるのに、無視は出来ない。」
「だからって…」
「こうしないと、俺の家族が…。
何で修と普通のダチになれないんだろう。
こんなに大切なのに…」
裕也さんも辛いんだ。
「裕也さん…亮に何もしないで。」
「セレナ、人質になってもらう。
連れて行け。」
裕也さんが言うと、男の人達が私を抱きかかえた。