年上ヤクザ
「答えれる質問なら。」
やっぱり裕也さんの瞳の奥には修さんが映ってる。
「修さんとどうして、あんな別れ方したんですか。
私は…亮との別れ方に後悔してます。
お互いの気持ちを聞くべきだったなって。
今の裕也さんは…後悔してないんですか?
修さんはきっと…貴方を待ってます。」
修さんと裕也さんは兄弟のように仲が良かった。
あんなことで、私みたいに後悔してほしくない。
「…俺も、修ともう一度やり直したい。
裏も、表もない関係で…。
修が大切だったのに…どうしてあんなことしたんだ。」
そう言ってまた涙を流す。
私は裕也さんの肩に手を置いた。
「まだ時間はあります。私と亮みたいに後悔したままはダメです。
明日…修さんに裏も表も見せてきたらどうですか?
きっと修さんだったら、受け入れてくれます。」