紅 猫



「ごめん星哉ッッ!わざとじゃない!」

そう言うとムクりと起き上がる星哉。

「大丈夫だよ百々。それより何で
ここにいるの?」


そう言ってあたしの頭を撫でる星哉。
なんか嫌じゃない。
いつもはあたしが撫でる側なのに。
なんか心地良い。


「…百々?」

ハッ

「せ…星哉探しにきたんだよ!ほら!
行くぞ!」

危なー…。
あたしどーかしてるな。
駄目だ駄目。




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