紅 猫



人の気配を感じて横を見れば
いつのまにか玲たちがいる。


「こいつどうしたの?」

そう聞くと恵吾が答えてくれた。

「星哉の家の教訓なんだよ。
強い奴に身をもって下僕―失礼
手下になるっていうね。だから
星哉はこれから百々の下僕だ。」


こいつ酷いな、おい。
オブラートに包もうぜ?


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