紅 猫



「百々お疲れだな?」

楽しそうにしてるのは恵吾。
こいつなんなんだよ。

「そう思うなら助けろよ。」

「俺が助けてなんのメリットになる?」

でたよでたよ。
恵吾の悪い癖。
こいつは完璧なエゴイストだ。


あたしがいじけてると近くで
ケラケラ笑う声。



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