紅 猫



そんなある日―…、


あたしが街を歩いていると後ろから
刃物を持った男が走ってきた。

その後ろには警察の姿。


なんとなく苛々していたから
そいつに足を引っ掛けて男はあたしの
すぐ前で思いきり転倒した。


男は立ち上がってあたしを刺そうと
してきたけど生憎そんな柔じゃない。



< 74 / 145 >

この作品をシェア

pagetop