紅 猫



後ろで何か叫ぶ声が聞こえたけど
きっと空耳、否―そうに決まってます。



「百々の奴なんか怪しいよなー?」


「ねぇ?間違いメールで名前が同じ
なんてありえないよ!」


こんな会話が交わされていたなんて
まったく知らずに。





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