帰ってきてね
切られてラップをかけて
冷蔵庫にしまわれていたスイカを並べる。
俺の分と、兄の分。
向こうに置いたスイカが無くなる事は無い
だけど後からつまんでみると、
なんだか味が抜けたような物になっている
お供え物は、そんなものだろう。
勝手にそう納得して、適当に片付ける。
はたから見たら、
仏壇に供えている訳でも無いから
何無駄にしてるんだと思われるだろう。
だけど今、家には他に誰も居ない。
咎められる事は無い。