愛して。【完】
そんな変な想像をしているあたしに、蓮はほれ、とバスタオルを渡す。
「あ、ありがとう…」
「別に……あ、今日買ったもの片付けとけよ。そこに置いてあるから」
蓮の指がさすところには、山住になったショップの袋。
あたし、そんなに買い込んでたんだ…
と今更ながらに思う。
「どこに片付ければいいの?」
「右のクローゼット使ってねぇから、そこ使え」
と言われて、クローゼットの方を見ると…
…クローゼットは、2つだった。
一見一つに見えるけど、2つにわかれてたことに、よく見て気付いた。
「わかった」
そう言うと、蓮にハサミを手渡され、一つ一つ買った物のタグを外してクローゼットに片付けた。
その後、今日買ったタオル生地で淡いピンクの豹柄のセットであるショートパンツと猫耳着きパーカ、そしてピンクのレースのブラとパンツを持って洗面所へ向かった。