愛して。【完】
蓮はと言うと、さっき片づけてる最中に風呂入って来る、と出て行ったから、覗かれることは無いと…思う。
ま、どっちにしろ安心して入れるってことだよね。
総長室ってことは、蓮以外は言ってこないだろうし。
あたしは着ていた物を全部脱ぐと、お風呂の扉を開けた。
入ったお風呂場は、目がチカチカしそうなぐらい真っ白。
バスタブも普通のお風呂よりちょっと大きくて、入浴剤はローズの香りがするピンク色の物。
何か、ちょっとリッチな感じ。
あたしは体にお湯をかけると、バスタブの中に足を踏み入れた。
――チャポン
と音をたてて、お湯の中に入る。
お湯の温度はちょうどいい感じで、ゆっくり入れそうだ。